以前に読んだ筋トレ用の食事術が記された本「最強の食べ方」。
科学的に筋トレに適した食事法へアプローチをかけていて、非常に参考になりました。
私は一応、理系人間なんでね。理論で動くのです。
そんな「最強の食べ方」の筆者が筋トレの効能などを科学的に記した本があるそうな。
それが「超 筋トレが最強のソリューションである」という本。
相変わらずダンディでムキムキな男が表紙を飾っています。
「超 筋トレが最強のソリューションである」の内容
本では筋トレの持つ無限の可能性をジョークを交えながら語る内容。
今まで、筋トレの効果についてこんなに読みやすく、分かりやすく書かれた本があったでしょうか。
- インタビューアーと筆者、そして研究家との駆け引き。
- 合間合間に挟まれる筋トレ成功エピーソードの漫画。
- ツイートのような要点だけをうまくまとめた文章。
など、活字が苦手な人でもスラスラと読める構成にしたのは素直にすごいと思いました。
初心者が筋トレを始める際によくある誤解などもしっかりとフォロー。
筋トレを始めた初期にこの本を読めたことに感謝しかないですね。
学んだこと
では、ここからは本で個人的に「なるほど!」「これは知らんかった!」と思ったポイントをまとめて見たいと思います。
食事誘発性熱産生
エネルギーの元となる代表的な栄養素は「タンパク質」「炭水化物」「脂質」です。
筋トレを志すと嫌でも耳にする「タンパク質」。
熱心なトレーニーたちは毎日毎日「タンパク質!タンパク質!」と言っています。
筋肉を作り出す大切なタンパク質ですが、もう一つ特記すべきことがあります。
それはタンパク質は摂取しても太りにくいということ。
カロリーを摂取すると、消化して吸収します。
その消化吸収にもカロリーが使われるのです。
そのことを「食事誘発性熱産生」と呼びます。
脂質とタンパク質の食事誘発性熱産生
炭水化物、脂質は食事誘発性熱産生が7%だそうです。
つまり、100キロカロリーを摂取すると、7%は消化吸収に使われるので、実際に体に入ってくるエネルギーは93キロカロリーということですね。
一方でタンパク質は食事誘発性熱産生が30%です。
100キロカロリーを摂取すると体に入ってくるエネルギーは70%ということになります。
したがって、同じ量のカロリーを摂取したとしても、タンパク質が多めの食生活なら太りにくいということが言えるのです。
「YES!タンパク質!」
ちなみに筆者は食事誘発性熱産生のことを「チート(ズル)」と言っていました。
まぁ、食べたのに体が勝手に余分にカロリーを消費してくれるわけですからね。まさしくチートです。
筋トレはジョギングよりも効率が良い
WHOは18〜65歳の推奨運動量を定めています。
これだけ運動をしておけばガンの死亡率が下がるという基準ですね。
ジョギングでは週に300分という時間が必要だとされています。なかなか多くないですか?
1日に42分のジョギングを行わなくてはなりません。完全に趣味のレベル。
一方で高強度の筋トレは週に75分でOKです。
つまり、1日に10分の全力筋トレでガンの死亡率が下がるということ。
超お得!これなら忙しい人でも問題なく行えると思います。
筋トレは非常に効率の良い運動なのです。
プロテインは太らない
これは、私もプロテインを摂取する前は疑問に思っていたことでした。
プロテインを飲んで運動もしなかったら太る。
なんてことを聞かされた気がします。
実際にはプロテイン摂取で太るというのは嘘です。
プロテインは「タンパク質」が栄養のほとんどを占める食べ物です。
太りやすい、脂質、炭水化物はほとんど含まれていません。
しかも、先ほど書きましたようにタンパク質には食事誘発性熱産生があります。
他の食べ物に比べて太りにくい特徴があります。
もちろん、何も考えなしに1日に何杯も飲んでいたら太るかもしれませんが、脂質を含むお菓子を食べるよりはずっとマシです。
あと、プロテインって腹持ちがいいんですよ。
最近はやたらと味も工夫されていて美味しいものも多い。小腹がすいたらケーキよりもプロテイン飲んどけ。
補足ですが、プロテインを飲みすぎると肝臓に悪い、という俗説も根拠がないので安心してください。
その他筋トレのメリット
他にもたくさんの筋トレのメリットが載っています。
- 筋トレはアンチエイジングに効果あり
- 筋トレをすればモテる
- 筋トレで賢くなる
ここら辺のことを理論たっぷりに書いてくれている本なんて中々ありませんからね。
筋トレへのやる気のない人もひたすら筋トレをゴリ押しする筆者の言葉を見続けることになるので、本を読み終わることには筋トレしてみようかな?となる不思議な本でした。
著者の他の本も読んでみたいと思いました。